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久しぶりの宇宙法研究部会

お久しぶりです。

 

すっかり秋の雰囲気になってきました。近時は夏から冬に季節がジャンプしているのではないかと思えるほど、秋の過ごしやすいシーズンが短くなってしまったように感じています。とはいえ、せっかくの快適な季節ですから目一杯満喫して行きましょう!!

 

さて、本題です。

 

前回の宇宙法研究部会は9月19日に行われたのですが、私自身は、担当している別件のスケジュールの都合で参加することができませんでした。そのため、今回の部会は久しぶりの参加となります。

 

まず、最初の調査報告は「太陽系の外へは行けるのか?」という、比較的柔らかい?テーマでしたので、前回欠席した私もスムーズに内容に入っていくことができました。

 

1969年7月20日にアポロ11号が月面着陸しており、その時から55年の月日が経つわけですが、2025年9月アルテミス2号による月周回飛行が予定されておりますものの、意外に人類の宇宙進出は進んでいない印象があると、改めて報告者は指摘されていました。

 

ほんとに、そうです。

そうしてみますと、人類は太陽系の外に出て行くことはできるのでしょうか?という疑問が浮き上がってきます。

 

太陽系外には人類に似た生物が存在している可能性ももちろんあるでしょうし、人類とは全く違う生物が存在しているかもしれません。太陽系外はまだまだ未知の場所ですから、是非とも人類が実際に赴いて、様々な観測・調査を進めて行きたいわけですが、例えば、太陽系外に存在する惑星のうち地球から一番近いものであっても約40兆キロメートルほどの距離があるようで、辿り着くまでに100年単位の時間を要するようですから、残念ながら、まだまだ現実的な話ではなさそうです。

 

これから科学技術が飛躍的に発展し、人類が、より遠い宇宙に飛び出して行けるようになることを期待しつつ、発表を聴かせていただきました。

 

 

そして、次に本日メインの調査報告が行われましたが、そのタイトルは「宇宙領域における官民連携とJAXA宇宙戦略基金の位置づけ」というものでした。

 

このブログでも取り上げております宇宙開発関連の事業やビジネスは、当然のことですが、莫大な研究開発費等の費用が必要となります。そして、この費用を全て民間で賄うということは事実上不可能ですから、国の協力が必須となるわけですが、近時、「宇宙戦略基金」が創設され、令和5年度補正予算では総額3000億円の原資が確保されたとのことでした。

 

この宇宙戦略基金は、宇宙輸送、衛星、探査等の各分野、あるいは、各分野に共通する技術等に適宜振り分けられて有効活用されることとなるようです。そして、この基金の創設・運用を機能的に進めるべく、中心的な機関となっているのがJAXAとのことでした。

 

もっとも、この基金はあくまでも「研究・開発」に充てられる資金であり、研究開発の結果、産業として発展させていくための資金、例えば、試作品の開発や製品の量産等に必要な資金等という位置づけではないため、これらの部分に対する十分な資金の手当てがなされていかないと、宇宙ビジネス全体にとっての資金提供としては不十分であろうといった旨のご指摘がありました。

 

「宇宙戦略基金」が今後の宇宙ビジネスにとって有益・有意義であることは疑いようもないと思いますが、宇宙開発・宇宙ビジネスにおける我が国の優位性を更に高めていくためには、研究開発以外の分野に対する「基金」等の増加が必要であること等、本日は資金面に関する学びを深めることができました。

 

本日も貴重かつ有意義な研究発表をお聴きすることができました。ご担当の先生方、ありがとうございました。