長く弁護士を続けていますと、色々な依頼者とめぐりあいます。
私の場合、正確に数えたことはありませんが、1000人を越す依頼者とかかわってきましたので、色々な方がいらっしゃいました。
弁護士と依頼者との関係は、事件が続いている間だけ期間限定というケースが多いとは思うのですが、私の場合、少なくない依頼者と、担当事件が終了した後も個人的にお付き合いを続けさせていただいております。
今日は、その中のお一人についてのお話です。
その方は、私より少しだけ年上の女性なのですが、受任した遺産分割事件が終わった後も、とてもよくしていただいております。
例えば、その方が北海道に行かれた時には、取れたての新鮮な魚介類をお送りくださり、山形の農家さんから葡萄が送られてくれば、沢山お裾分けをしてくださいます。
その他にも、ご紹介しきれないくらい多くの美味しい食べ物をいただいており、お蔭様で、日々の食卓がとても華やかになっております。
担当事件の終了後もお付き合いいただける依頼者の存在は、少なくともその事件処理についてご満足いただけたという証だと思いますので、弁護士としましては、その意味でも嬉しく思います。
ただ、本当は、事件(仕事)を通じてのご縁であったとしても、末永くお付き合いが出来る方が一人でも多く増えることで、私自身の人生も豊かになっていきますから、それが何より嬉しいことだと思っています。