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宇宙×エネルギー

 

つい先日まで暑いなぁ~と思っていましたが、アッという間に過ごしやすい季節も通り過ぎ、近頃は寒ささえ感じるようになってきました。例のウィルス問題は少し落ち着いておりますが、寒さと乾燥がますます強くなるこれからの季節、十分に注意をして過ごしていきたいものです。

 

さて、本日の宇宙法研究部会ですが、まだまだ油断はできませんので、前回までと同様、Web会議システムでの開催となりました。Web会議システム自体は、もう慣れたもので、最近はあまりトラブルも起こらなくなったように感じています。

 

Web会議システムを利用し始めた当初は、私を含めて多くの方が不慣れでしたので、会議に参加すること自体に戸惑ったりしましたし、会議の途中で機材トラブルが発生したときにはどうやって修復すればいいのか、といったことでかなり焦ったようなこともありました。

 

ウィルス問題は決して良いことではありませんが、この機会にWeb会議が一般化し、リモートワークを含めて、新たな社会的環境が構築されたこと自体は、まぁ、悪いことではないように思います。

 

さて、余談はこのくらいにしておきまして、本日の部会についてお話します。

 

本日の部会では、会員の先生から、今日のブログのタイトルどおり「宇宙×エネルギー」とのテーマで発表がありました。

 

現在、地上における一般的な発電方法としては、火力・水力・原子力発電が利用されており、今後は太陽光発電、風力発電、地熱発電などといった発電方法の利用にも期待が寄せられているところではあります。しかし、これらの発電方法には、それぞれに短所もありますので、新たな発電方法として「宇宙太陽光発電システム」が期待されているところです。

 

「宇宙太陽光発電システム」のメリットとしては、地上における太陽光発電と比較して、昼夜を問わず、かつ、天候の影響を受けにくいことから、24時間安定した電力供給が可能になるであろうといったことが指摘されていました。

 

しかし、当然のことながら、同時に多くの課題もあります。宇宙空間に発電装置を作らなければなりませんので、その建設に必要な資材や装置をどうやって宇宙空間に運ぶのか、大規模な構造物をどのようにして宇宙空間で構築するのかといった、最初の段階から簡単ではない問題に直面しているといえます。

 

他方、本日の発表では、「宇宙太陽光発電」以外に、宇宙空間における火力発電、水力発電や原子力発電の可能性についても触れられていました。火力や水力は、やはり宇宙空間ですので、なかなか難しいであろうことは想像に難くないのですが、原子力発電については宇宙空間での可能性も全く否定的ではないようです。

 

ただ、原子力発電に限りませんが、やはり宇宙空間での設備となりますと、地上とは異なって放射線の問題などによる設備の劣化や、それに伴うコスト増などといったことも考えられるようで、このような観点からも実現するためのハードルは低くはないようです。また、宇宙空間で設備が壊れた場合に、おいそれと修理に行くことができないことも大きな問題です。

 

とはいえ、近時、ニュースでも取り上げられているとおり、地上での発電システムは様々な副産物(悪影響)を生み出してしまいますから、宇宙空間において安定的な電力の供給が可能になるとすれば、人類にとっては画期的なことであるのは間違いがありません。すぐに実現できるような簡単なことではないとしても、少しずつでも研究が前に進んで行くように祈るばかりです。

 

ところで、本日も上記の発表後に発表担当者と部会員による活発な議論が行われましたが、この議論の時間が参加者の理解を深めるのに大いに役立っているといえます。

 

部会員の中には、法的知識だけではなく、技術的な部分にも深い理解をもっていらっしゃる先生方が多く在籍されていますので、発表内容をさらに深堀りするような議論や補充的な知識が披露され、その内容を部会員は共有することができます。こういったことが、宇宙法研究部会の最大の長所であるといえるかもしれません。

 

どのような分野でも同じですが、独りで学んだり、情報を収集するには限界があります。多くのメンバーで知識・見聞を共有することができれば、相乗効果で皆のレベルが飛躍的に上がっていくことは疑いのないところです。

 

我が宇宙法研究部会においては、これからも部会のメンバーで切磋琢磨をしながら、レベルアップに努めていきたいと思っています。